Gakkenほいくえん 吹田SST(大阪府吹田市)では、毎月、子どもたちの安全を守るため様々な災害を想定し避難訓練を行っています。
そんな中、3歳児クラスのお友だちが「ひなんくんれんしたくないねん」と担任の先生に相談があったそうです。
理由を尋ねると、「ブロックでくるまつくってるときにな、きゅうにブロックおわるのいややねん」と言って、担任の先生はとても困ってしまいました・・・
子どもの安全も守りたいし、子どもの気持ちも尊重したいし、どうしたら良いのでしょう・・・・
そこで、みんなで話し合うことにしました。
先生が子どもたちに「ひなんくんれんって、なんでするのかな?」と聞いてみると・・・様々な考えが出ました。
3歳・4歳児でも、こんなに真剣に災害のことに対して考えているのかというくらいしっかりした意見に担任の先生もびっくり!!
子どもたちから出た意見は、
・「いつ、地震とか火事とが起きるか分からんから上靴は履いておかないとあかんねん」
・「私はさくらちゃんといつも一緒に居たいけど、さくらちゃん持ってたら階段下りられへんから置いていくねん」(さくらちゃんは赤ちゃんの人形のこと)
など考えがはっきりとしていました。
そんな意見が出る中、ひとりのお友だちが「ウルトラマンが助けに来てくれるから逃げなくても大丈夫やで!」と言うと、「それはテレビだけやねん!」とツッコむお友だちもいました。
話し合いが終わった後でも、先生がメモした内容が壁に貼られているのを見て、
「僕はな、これが一番大事やと思うねん」
「ほんまや!」
「頭、守らんと危ないもんな」
「上靴履くのすぐ忘れるねんな・・・」と防災に対して、意識の確認をお友だち同士でしていました。
今回、このテーマのきっかけを与えてくれたお友だちは、話し合いの内容を聞いて
「そやな。おかあさんに会えなくなるのはいややもんな」と話していたので、避難訓練の大切さをみんなで考えて、答えを出すことが出来たので良かったのかなと思いました。
もちらん避難訓練は大切な訓練なので、保育者が「やりなさい!」と行動を示すのは簡単ですが、子どもたちの声を拾いどうして嫌なのかを一緒に考えることで、避難訓練の大切さを改めて考えるとても良い機会となりました。
これからもGakkenほいくえん 吹田SSTでは、子どもたちの声や気持ちに寄り添っていきたいと思います。
次回も、Gakkenほいくえんの取り組みをお楽しみに(^^♪